最近、ニュースで新たな車の盗難が報道されています。
有名な手口が2つあり、「リレーアタック」と「コードグラバー」と呼ばれるものです。
主にレクサスやランドクルーザー、プリウスなどが狙われやすく実際に被害も起きています。
盗難車の中でSUVは、一番人気が高く需要もある海外に運ばれるそうです。
そうなると見つかることは、ほぼないと思います。
そこで「リレーアタック」と「コードグラバー」による盗難にあわないように事前に対策が必要となります。
車の盗難で狙われやすい場所
近年の一戸建てのお家は、塀や柵がない場合が多いと思います。
そのため道路と隣接していて仕切りなど境目がないため他人の侵入が容易になっています。
1歩、2歩踏み入れただけで車に近づくことができるため盗難のターゲットにされやすいです。
また、散歩しているような素振りで家の前を歩いて停めてある車の車種など下見しやすい家は注意して下さい。
車専用のガレージ(車庫)があるのが理想ですがない場合は、「盗難されるかもしれない」と考えておいた方がよいです。
また、別途に駐車場を借りて停めている場合も注意です。
深夜など車に近づいて何かされても気づくことがありませんので盗難が容易になります。
借りている駐車場で被害にあっても管理人が補償してくれるわけではないので自身で車を守る必要があります。
リレーアタックとは何?
リレーアタックというのは、車の鍵(スマートキー)から出ている電波を外で受信をしてその電波を車のそばにいる窃盗役に送信することです。
そして、窃盗役が電波を受け取って車を解錠して運転をして持ち去ってしまう手口です。
電波をリレーのように送っていく様子からリレーアタックと呼ばれています。
車のオーナーが持っている鍵(スマートキー)や自宅に置いてある鍵に近づいて電波を専用の機械でキャッチします。
それを車のそばにいる仲間に送って解錠する手口です。
スマートキーから車までの距離が短い一戸建てなどでは、一人で作業するようです。
車の鍵が電波式になったことで便利になったのですがそこを悪用する人たちがいるのです。
リレーアタック対策方法
リレーアタックは、スマートキーから出ている電波を拾うことを一番最初にしますので電波を防止すれば大丈夫です。
家に帰ってきたらスマートキーは、玄関先に置かないことです。
玄関のドアに近いのでより強い電波を拾いやすくなります。
部屋の中に持っていきましょう。
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そして、スマートキーをアルミ製ホイルで巻いたり、アルミ缶の中に入れると電波が漏れにくくなります。
弱い電波になれば外まで飛んでいきませんのでリレーアタック防止になります。
最近では、専用のケースがありますので便利です。
ケースの中にスマートキーを入れておくと電波を遮断してくれますので電波キャッチされません。
外出した際にバッグの中でも使えるのでオススメです。
コードグラバーとは何?
コードグラバーとは、スマートキーのコードを盗んで(コピー)解錠する手口です。
コピーできる専用の機械があって本来は、業者がスペアキーを作るために使うようなのですがそれを悪用しているようです。
リレーアタックとは違い、コードを完璧に複製していますので確実に車を解錠して盗難されてしまいます。
コードグラバー対策方法
コピーされないように気をつけるしかないのですが窃盗犯がいつどこで接触してくるかわかりません。
そこでハンドルロックやタイヤロックをしておくことがアナログな手法ですが確実です。
車のロックに関するいろんなグッズが出ていますので念の為に付けておくことをオススメします。
自宅の駐車場から盗難されないようにするアイテム
自宅の駐車場に停めている場合は、照明やカメラなど設置しておくことで盗難対策になります。
設置が簡単なものがたくさんありますので心配な場合は、付けておいた方が良いと思います。
【人感センサー付き照明】
人が近づくとセンサーが反応して照明がつく仕組みのものです。
LEDライトなので眩しいくらい明るいのでもし、不審者が来た場合に驚くはずです。
ちょっとした仕掛けですが照明があたっているところでは、作業しませんのでリレーアタック対策になります。
近所のホームセンターにも売っているかと思いますが安価なのでオススメです。
【防犯カメラ】
自宅の駐車場や玄関付近の上にカメラを付けておくことも効果的です。
昔と違ってカメラの技術が向上しており、人物をはっきりと録画することができます。
また、カメラにLEDライトが付いているので夜間の撮影も大丈夫です。
画像は、本体に内蔵できるSDカードに記録されます。
モニタ付きのカメラだと電波で飛ばしてくれるのでより操作性が簡単になります。
難しい配線などが不要なのでオススメです。
以上のようにリレーアタックやコードグラバーを対策できる方法がありますのでできるところから始めてみましょう。
盗難に備えて自動車保険(車両保険)の加入を検討してみる
愛車の盗難を毎日、注意していても仕事で疲れている時など「ハンドルロックをかけ忘れた」「面倒になってきた」「今日は大丈夫だろう」など対策しない時があります。
緊張感を保つのは、なかなか難しいです。
そんな気持ちの隙間ができた時に盗難に合う可能性があります。
「いつも注意していたのに今日に限ってやられた!」という事がありえます。
そんなもしもの場合に備えて加入している自動車保険の見直しをした方が良いです。
自動車保険(任意保険)には入っているけど車両保険は外しているという方も多いと思います。
車の盗難の補償は、車両保険の加入で対応されるので注意が必要です。
保険会社によって多少、違いはありますが盗難されて車が戻ってこない場合は、全損扱いで保険金が出たりしますし、次の車の用意ができるまで代車費用を支払ってくれたりと助かるサービスが充実しています。
盗難が心配だと思う場合は、自動車保険の加入条件を再度、確認してみてはいかがでしょうか。
もし、車両保険に追加加入する場合に保険料が思ったより高くなる場合は、他社と比較してみるのもおすすめです。
年間で支払う保険料にかなり差が出ることもあります。
高級車ほど盗難の注意が必要です。