
白く積もった雪道やアイスバーン(路面凍結)と呼ばれる凍った道路には、スタッドレスタイヤが必要です。
ノーマルタイヤで走ると空回りや滑って車が回転したり、横滑りをしたりしますので危険です。
「SUVなら大丈夫」と思う方もいますが、ノーマルタイヤだと駄目です。
駆動が4WDでないと普通車と同じように滑ります。
4WDなら大丈夫ということもありませんので、スタッドレスタイヤは必要です。
このように雪道は、スタッドレスタイヤを装着する必要があるのですが、たまにしか雪が降らない地域はどうすればいいのか?と悩むところです。
近年では、東京などの都心でも雪が降ることがあり、道路がシャーベット状になることもあります。
そうなるとイエローハットなどに、駆け込みでスタッドレスタイヤ交換の予約がいっぱいになるとニュースでも報じられています。
仕事で車を使う人にとっては、無視できない状況なのですが、スタッドレスタイヤをホイール付きで買うと10万円近くすることがあります。
年に数回のために10万円の出費は痛いですし、タイヤの保管場所、交換費用のコストもかかります。
そんな方は、スタッドレスタイヤではなく、タイヤチェーンがオススメです。
タイヤチェーンは費用も安く場所も不要
タイヤチェーンとは、ノーマルタイヤに巻きつけることでグリップ力を向上させるアイテムのことです。
自動車学校で習った方も多いと思いますが、ジャラジャラとした鎖をタイヤに巻くものです。
しかし、鎖状のタイヤチェーンは、巻きつけるのにコツが必要で慣れていない方が寒い外で装着させるのは難しいです。

そこで最近では、ラバー製の非金属タイヤチェーンがあり、使い勝手が良くなりました。
元からタイヤに被せやすい湾曲形状になっており、作業時間が短縮できます。
タイヤチェーンは、主に前輪のタイヤに装着しますが、お持ちの車の説明書を必ずご確認ください。
専用ボックスが付属していますので収納もコンパクトにできます。
そのため車のラゲッジスペースに置いておけますので外出中の急な雪でも対応できます。
値段も高くて2万から3万円前後なのでスタッドレスタイヤよりも安くコスト削減ができます。
以上のように雪があまり降らない地域の方は、予備として「タイヤチェーンの所有」をオススメします。


短距離で一時的な使用であれば布製タイヤチェーン
なんとナイロン製でできたタイヤチェーンがあります。
厳密に言うとチェーンと言うよりタイヤカバーになります。
そのため「スノーソックス」と呼ばれたりします。
今、履いているタイヤにこの専用カバーを巻くことで瞬間的に溶けた雪の水分を吸収してグリップ力を上げるというものです。
長年、スタッドレスタイヤを使ってきた私も「大丈夫?」と思いましたが、一時的な使用であれば、履く効果があるようです。
夏タイヤだと、アイスバーンで空回りするので、スノーソックスを履かせた方がいいです。
小さく折りたたんで収納できたり、取り付けが簡単というメリットがあります。
あくまでも緊急時に短時間、装着するものです。
また、高速道路規制では対象外になる場合があります。
チェーンと比べてグリップ力は劣りますが、短距離の走行など一時的な使用であれば布製タイヤチェーンも使えます。


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